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倍速視聴はどのように受け入れられているのか?:等倍速視聴との比較
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(i) 作者の意図(美的に真正なのは、作者の意図に沿っているときである)
- 倍速視聴否定派が考えそうなこと:
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- 美的に真正な鑑賞は(only if)作者の意図に沿った鑑賞であるときに限る。
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- 倍速視聴は作者の意図に沿った鑑賞ではない。
- 従って、倍速視聴は美的に真正な鑑賞ではない。
- しかし、これは本当に正しいのだろうか。
- まずは前提2について
- 作者が倍速視聴してもよい、と認めている場合はどうだろうか
- 作者が容認している場合は等速で視聴しようが倍速で視聴しようが関係ない
- よって前提2は怪しい
- 前提1はどうだろうか
- 銭(2021a)の議論、回復可能であれば倍速視聴は容認できる
- 製作者が鑑賞環境を指定していると想定した場合
- e.g. 製作者が映画館で見てほしいと主張した場合を考える。これは映画館での鑑賞がベストなのかもしれない。しかし流通したDVDや動画配信サービスで視聴した場合にこの鑑賞は真正じゃないといえるのか。
- cf. ネタバレ問題(e.g.『 シックス・センス』)
- よって前提1も怪しい
- 前提1・2の否定により、作者の意図に沿っておらずとも美的に真正でないと言い切れない。
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(ii) 加算的・減算的な質(美的に真正なのは、加算、減算的な質がないときである)
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松永(2021)は作者の意図とは別に、倍速視聴すると「加算的・減算的な質が生まれる」という論点を持ち出す。
- 銭(2021a, 2021b)がいうように、認知能力は鑑賞者相対的
- しかし等速視聴でも加算的・減算的な要素はあるのでは?
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これは倍速視聴に限った話ではない
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等速視聴でも加算・減算的要素があるなら、加算、減算という観点から美的な真正さを捉えられない?
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(i), (ii)の否定により、倍速視聴は美的に真正な視聴ではない、とはいえない。